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星野リゾートの教科書~サービスと利益 両立の法則【書評】

 
今回は、経営の上での判断や新規事業の立ち上げのお手本になるような書籍をご紹介いたします。
星野リゾートは、長野県軽井沢で創業した「星野温泉旅館」からスタートし、星野佳路社長で4代目で、社長に就任してから、全国でリゾートを運営する企業に飛躍した。その成長の背景には、星野佳路社長が実践した「教科書通りの経営」がある。
成長著しい「星野リゾート」を経営する星野佳路社長が、経営の「教科書」にした経営書を、自社の抱えていた課題事例とともに解説した一冊。いわゆる経営学の理論は「実践の役に立たない」と切り捨てられることもあるが、星野社長は戦略策定、マーケティング、組織改革などにおいて、徹底して理論に忠実な経営を行ってきたという。それは「一部を実行するだけでは教科書を実践したことにならない」という星野社長の言葉にも表現されている。
 本書ではポーターの『競争の戦略』、『コトラーマーケティング・マネジメント』、『ビジョナリー・カンパニー』、以前書評で紹介した『真実の瞬間』といった経営の古典的名著から、『代表的日本人』などリーダーとしての生き様を問う書籍まで30冊が紹介され、本書自体が知識を知恵として使うための実践的な教科書となっている。
本を読み込んでいるが、実践までたどり着いてない人。特に若手ビジネスパーソンには、意思決定権の範囲の問題で、高尚な古典的ビジネス書を読んでも実践の場がない人もいるのではないでしょうか。本を読み、どう実践し、どういう風に現場が変わったか、をリアルに伝えています。
 星野社長は、1991年に星野リゾートの社長に就任して以来、経営学の専門家が書いた「教科書」に学び、その通りに経営してきた。「教科書の理論なんて机の上でしか通用しない」と思う人がいるかもしれない。しかし、星野社長はこれまでの経験から「教科書に書かれていることは正しく、実践で使える」と確信している。
 星野社長が教科書通りの経営を実践しているのは、経営判断を誤るリスクを最小にしたいからだ。囲碁や将棋の世界の定石と同じように、教科書に書かれている理論は「経営の定石」である。何も知らないで経営するのと、定石を知って経営するのでは、おのずと正しい判断の確率に差が出る。
 経営判断の根拠や基準となる理論があれば、行動のぶれも少なくなる。基準を持たない経営判断では、すぐに良い結果が出ないと、「自分の判断が間違っていたのではないか」と疑心暗鬼になる。何とかして短期的に改善したくなり、それが経営のぶれを生むのだ。
と明言しています。
この本の中に今まで星野社長が実際に教科書として読まれてきた書籍が紹介されています。
これらの書籍をひとつひとつ読んでいってみようと思っています。
いいアイデアやひらめきがあっても、それを実行する方法を知らないと二の足を踏んでしまうと思います。
また、社員の気持ちを1つにまとめるために、ビジョンを掲げて会社の目指す方向を示している。社員の耳にタコができるくらい「リゾート運営の達人」というビジョンを言い聞かせており、全社員が共有している。また経営ビジョンの実現にどれだけ近づいているかを測る具体的な尺度も定めており、「顧客満足度(お客様アンケートの結果から数値化)」「売上高経常利益率」「エコロジカルポイント(環境基準に関する達成度を示すデータ)」の3つ。この3つの尺度の数値目標も定め、全社一丸となって同じ方向に向かっている。このような経営手法から、どこの星野リゾートにいっても顧客満足度向上が図られていることが察知できる。
「全社員研修」を開催し、社員教育も徹底しています。

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