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人生100年!老後の蓄えは iDeCo VS NISA

人生100年時代。すでに50半ばですが、自分自身の老後に関しても気になる歳になってきました。老後の蓄えをどうすればよいのか考えてみます。

終身でもらえる公的年金は、人生100年時代を豊かに生きるための強い味方ですが、ワークスタイルや年代、受給開始年齢によってもらえる金額は大きく違ってきます。 60代以降の暮らし方や働き方を思い描きながら、考えてみたいと思います。

今年2019年は5年に1度の公的年金財政検証が実施される年です。それを基に年金制度の改正も行われる訳ですが、どんな変更が想定されるのでしょうか? 過去は改悪といわれる制度変更が数多く実施されました。私の年代でも受給開始年齢が65歳からとなったのもその一つです。 2019年度の年金額は物価や賃金の上昇によって4年ぶりのプラス改定となりましたが、年金の伸びを抑える「マクロ経済スライド制」の発動で、前年比0.1の微増にとどまりました。マクロ経済スライド制は、将来世代の年金の給付水準を確保する目的で2004年に導入された制度です。

そもそも日本の年金制度は世代間扶養のシステムで、現役世代が払う保険料による収入と、高齢者への給付の支出とのバランスをとる必要があります。今は現役世代2人強で1人の高齢者を支える構造ですが、2050年には分母の現役世代が1.3人まで減少すると予想されています。将来的な制度の維持にはさらなる改革が必要であることも言うまでもありません。

令和初の年金制度改正へは、どのような変更が盛られるのか興味津々です。 年金財政への影響が大きい出生率が上向いてきた半面、高齢化は依然と続いています。 制度改正を見据えて社会保障審議会年金部会で議論されているテーマは、短時間労働者への適用拡大、在職老齢年金(65歳以降)の見直し、繰下げ受給可能な年齢の拡大、老齢基礎年金の適用延長、遺族年金制度の見直し等があげられています。 受給開始年齢の引き上げはテーマにあがっていないのでちょっと安心。

厚生年金では報酬比例のため今までに多く支払った保険料は、その分、もらえる年金も多くなります。おおよそのところ、年金生活者夫婦の月間の家計収支を見ると、公的年金等による収入20万9198円に対して支出は26万3519円(総務省「家計調査報告(家計収支編)2017年Ⅱ世帯属性別の家計収支(2人以上の世帯))。赤字部分の5万4519円を貯蓄の取り崩しによってカバーしていることになります。

やはり公的年金だけでは生活できないことが見据えられています。 では、どんな手段で自分年金づくりに取り組めばいいのでしょうか。 「先進国を中心に、公的年金縮小の代わりに個人の長期的な資産形成を国がサポートする制度の整備が進んでいます。日本でそれに当たるのは、iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISA(少額投資非課税制度)です。 いずれも税制優遇を受けながら資産形成ができる制度です。両制度は併用もできますが、自分年金づくり回せる金額が限られるなら、「老後の資産形成に特化され、税制優遇の内容も手厚いiDeCo」を優先した方がよいようです。iDeCoは30代~40代のころに始めるのがよいと思います。私の場合はすでに遅い状況です。

iDeCoは、公的年金に上乗せする私的年金制度の一つ。基本的には20歳以上60歳未満であれば、ほぼ誰でも加入できます(企業型確定拠出年金加入者は会社が併用を認めていなければ不可)。職業などにより定められた年間拠出限度額の範囲内で積立額を決め、それを自分で選んだ投資信託や定期預金などで運用して、60歳以降年金や一時金として受け取るものです。原則、60歳まで引き出せないので、確実に老後資金は貯まります。 最大のメリットは3つのシーンで税制優遇が受けられることです。 中でも注目なのは、iDeCoの積み立てを始めるだけで確実に享受できる、掛け金の全額所得控除による所得税と住民税の軽減です。節税できる額は年収や家族構成、年間拠出額によって異なります。 例えば、年収600万円の場合、iDeCoで毎月1万2000円(年間拠出額14万4000円)積み立てた場合は、年2万8800円の節税になります。 「早く始め、長く積み立てることが元本を厚くする最大のポイント」となります。

60歳まであと数年の私は、iDeCoはあきらめ、つみたてNISAにしようと思います。 つみたてNISAは年間40万円、最長20年まで積み立てが可能です。 つみたてNISA最大のメリットは、投資によって得られた売却益(譲渡益)や分配金の運用益が非課税になるという点です。日本では、投資から得られた利益に対して、通常20.315%の税金(所得税+住民税+復興特別所得税)がかかりますが、これがゼロになります

老後の資産形成は絶対に必要です。60歳になってから慌てのでは遅いので皆さんも考えてみてはいかがでしょうか。